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馬乗り袴と行灯袴、どちらが正式?!

現在の袴には大きく分けて『馬乗袴』(キュロットスカートタイプの袴)と、『行灯(あんどん)袴』(ス

  

馬乗り袴と行灯袴、どちらが正式?!

  

現在の袴には大きく分けて『馬乗袴』(キュロットスカートタイプの袴)と、『行灯(あんどん)袴』(スカートタイプの袴)の2種類があります。

時々『どちらが正式な袴なのですか?』と聞かれることがありますが、『うーん、どちらも正式ですかね』と答えています。

なぜならどちらの袴も時代に応じて礼装として利用されているから・・です。

なんか身もふたもない答えですが・・・。

古くは宮中で着用されていた袴ですが、あまり古い歴史は長くなるので切り捨てて。。。(笑)と。

江戸時代に各大名は『長袴』と呼ばれる引きずって歩く袴を正装として着用していました。

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『刃傷松の廊下』で吉良さんや浅野さんが着ていますよね。『殿中でござる。殿中でござるぞっ!』って場面です。

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遠山の金さんもお白州では着用していますよ『この遠山桜に見覚えはねえか!』ってあの場面です。踏んづけたら転びそうなあの袴です。

あの袴で外を歩くのは無理なので、参勤交代などの旅姿で高貴な武士が身に着けているのは『切袴』。くるぶし丈の長さに切っているからですね。

下級武士は裁着(たっつけ)袴。今でも相撲の呼び出しが身に着けています。

いづれの袴も”襠(まち)”のあるズボンタイプの袴です。

 

明治時代に下ってくると武士がいなくなって、紋付き羽織袴を着用する人は現在の”襠”の広い『馬乗袴』を着用し始めているようです。

しかも、この頃には男性は洋服を礼装として着用するケースが増えてきて、袴を着る機会もめっきり減って、書生の着るものといったイメージでしかなくなってます。。

ちなみに女子の袴が登場したのは明治になってからですが、最初のころはやっぱりこの『馬乗袴』を着用していたようです。

袿袴(けいこ)という宮中衣装から発生した明治の女子の和礼装も『切袴』を利用しています。

当然、この頃は『馬乗袴系』が正式な袴です。

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ところが明治期に華族女学校生が行灯袴を着用するようになり、合理的だし、【かわいい】スカートタイプの行灯袴が一般の女学生も正装になった。

いつの時代も女子はやっぱり【カワイイ】が好き。誰が何といってもカワイイのが良いですよね。

 

『今更、野暮ったいし、不便な『馬乗袴』にはもどれるかいっ!』てなもんですよね。

元々、女子が袴を着る伝統は始まったばかりだったので、ここから新たな伝統が始まるわけです。

また、昭和に入ってからは男性はほとんど袴を着なくなっています。学生(書生)さんも詰襟の学生服になってゆきました。

 

時代はグンと下って、今(いま)。

女子の卒業袴はほぼ100%行灯袴です。行灯袴こそが女学生の伝統的に正式な袴ですし。

現在の男性の正装である『紋付き羽織袴』もいつの間にか圧倒的に”行灯袴”が主流になっています。

理由は簡単で『行灯袴のほうがトイレが楽』だからです。

①男性の正装だった袴が女子にも広まり

②女子にとって都合の良い形に変わって

③そのスタイルで男性にも広まったわけです

なに分にも、男性は洋服の礼装が一般的になって袴の伝統などなくなっていたので、すんなり行灯袴を受け入れたとも言えるでしょう。

なので、今は正式に着る袴は男女とも『行灯袴』と言えるのです。

 

ところで、剣道の時に着用する袴は現在でも『馬乗袴』です

神官の袴も『馬乗袴』。巫女の袴は『馬乗』『行灯』どっちもあります。

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