袴レンタルジャパン

『はれのひ』問題を考える

2018年成人式、『はれのひ』という業者によってあってはならない事件が起きました。

  

2018年成人式、『はれのひ』という業者によってあってはならない事件が起きました。

このことについて、私の個人的考察ですが解説してみたいと思います。

このブログを記載している1月10日の段階では全容解明されてはいませんが、多分私なりの考察でお客様にもおおまかな全容が把握できると思います。

少々長いブログになりますが、お付き合いくださいませ。

 

1・『袴レンタルジャパン』でもこのような問題は起こりうるのか?

 結論から言うと起こる可能性はほぼありません。

 

 もちろん、民間企業である以上倒産のリスクがないわけではありません。

 ただ、毎年数多くの同業者が倒産・廃業してゆく中でこのような問題が過去に起きていないように、一般的に起こりうるケースではないのです。

 貸衣装(着物レンタル)はレンタル専業である限り、ご予約を受けたお客様の衣裳は店舗内に在庫で抱えています。

 仮に倒産したとしても、この衣裳がなくなるわけではないからです。

 会社が倒産すれば、企業は債権者の管理下に入ることになります。当然ながら代金もすでに支払い済みのお客様も立派な債権者です。

 お客様は衣裳レンタルサービスを受けるという債権を有していますので、衣裳があるかぎりお客様はレンタルのサービスを受けることは可能なのです。

 

 ちなみに、現在のところ弊社に倒産の兆しはございませんし、のちほど解説しますが、創業以来徹底して倒産リスクを取らない経営をおこなっておりますのでご安心ください。

 

2・何が原因でこのような問題が起きたのか?

 ここからは想像の域を出ない中での解説になりますが、ほぼ下記のことを起こしたからだと考えて間違いないでしょう。

 

  •   購入していた振袖が届かなかった。 ・・・ 

    レンタルの場合と違って、販売の場合には一般的にお客様からのご注文をいただいたのちに振袖の作成に入ります。今回は注文を受けていたにもかかわらず、注文された振袖を作ってなかった(業者から取引停止されて作れなかった?)のではないかと思います。

     

  •   当日着付けが出来なかった。 ・・・ 

    上記の問題を解決出来ていないまま成人式の日が迫ってきたため、経営者が逃げ、社員も逃げた結果だと考えられます。いかに倒産したとはいえ、当日着付けができないという事態だけが単独で起こることはないはずなのです。(現に残された社員が逃げなかった『はれのひ福岡店』で着付けを行えている)

     

  •   前撮りした写真が届いていない ・・・ 

    前撮りした際のデータさえ残っていれば、編集・プリントするだけです。撮影したスタッフやカメラマンがわかればすぐに解決するでしょう。

     

 

 つまり、呉服店における通常の倒産問題が起きたわけですが、経営者はもちろん、社員・関係者すべてが成人式当日まで放置したことが今回の問題につながったということだと思います。

 ちなみに『はれのひ』福岡店スタッフはボランティアで着付けを行ったので、神対応だとか、有り難がる方がいるようですが、勘違いしてはいけません。

 最低の善意の行動だっただけで、給与未払いなどの問題が早い段階で起きており、倒産状態に陥っていたにも関わらず、お客様に知らせず放置したことにおいて非難されてしかるべきです。

 早い段階で発覚していれば・・、お客様が知らせを受けていれば・・、ここまでひどい問題に発展することなどなかったわけです。

 

3・どうすればお客様はこのような被害にあわずに済むのか?

 着物レンタル店はどのような部分に経営リスクを抱えているのか。を知って業者選びをしましょう。

 

 着物レンタル店の経費はどこの会社にも共通する固定費の部分、人件費地代家賃広告宣伝費だけで大半を占めます。

 つまりこの3つの経費のどれかで無理をしていると経営リスクが高い業者であるということなのです。

 すべてのリスクを抱えている業者はいつ破綻してもおかしくないと思って間違いないです。

 

 A・広告宣伝 ・・・ 広告は確実に予約が取れるかどうかわからないのに、経費をつぎ込む経営リスクです。

  •   頼みもしていないのに立派なカタログが送られてくるという経験はございませんか?(個人情報を購入してDMしている時点で犯罪ですが・・)
  •   TVや新聞折り込みで大々的に広告しているのを見かけたことは?
  •   着物レンタルは菓子や飲料のように全ての人が対象となる商品ではないので、広告宣伝費の大半は無駄になります。
  •   もちろん、宣伝広告を派手に行っているから = 経営破綻の可能性が高い とは限りませんが。相当大きな経営リスクです。

 

 B・地代家賃 ・・・ 着物レンタル業において好立地の突出した家賃は大きな経営リスクです。

  •   『都心の一等地に店舗があるので安心だろう』と考えるのは大きな勘違いで、『都心の一等地に店舗を抱えるリスクを背負っている会社』というのが正解です。
  •   着物レンタルという事業はほんの一部のお客様だけが顧客対象の小さな市場の商品サービスです。都心の一等地に立派な店舗を構えられるような業界ではないです。
  •   もちろん好立地 = 破綻の可能性が高い。と、言うわけではありません。
  •   ただ、今回の『はれのひ』各店舗を見てもわかる通りリスクの高さが証明されています。

 

 C・人件費 ・・・ 単価の高い商品を販売するためには、高い営業力を維持するモチベーション(歩合給)が必要になるリスク

  •   今回の『はれのひ』でもそうですが、振袖レンタル業者でありながら振袖販売もしている。と、いうのは明らかに”ある意図”がみえみえです。
  •   『数万円の振袖レンタル』で誘って、『数十万円の振袖』を買うように営業するというのは、多額の広告宣伝費や多額の店舗家賃を賄うために必要だからです。
  •   さらにそれを売るためのスタッフの歩合給も乗っているからだと考えるのが妥当です。 リスクの悪循環です。
  •   スタッフに歩合をちらつかせて、強引な営業を行わせている可能性も考えられますので、コンプライアンスの面でも経営リスクです。

 これらの経営リスクを抱えて営業するのは、決して不当な利益を上げているわけではありませんが、グレーな経営と言わざるを得ません。

 リスクのスパイラルは徐々に大きくなってきます。遅かれ早かれ破綻します。

 

 あまりに早い時期から購入したり、レンタルしたりしないことで自己防衛しましょう。

 『2年前から決めないと良いものがなくなる』なんて、100%ウソです。

 良いものがなくなる可能性が生まれるのは、どんなに早く見積もってもせいぜい1年前です。

 振袖は毎年秋に新作デザインが発表されるのですから、2年前に決めてしまったら、成人式当日には1年前の振袖です。

 袴レンタルジャパンではお客様からどれだけご予約の希望をいただいても、前年の4月1日以降からしか予約を受け付けていません。

 なぜなら、レンタルに出た衣裳がまだどのような状態で却ってくるかわかっていない段階で予約を受けることは出来ないからです。

 2年先の約束をするのはお客様にとっても、弊社にとっても相当なリスクでしかありません。

 

4・最後に

 弊社はDMなどの広告宣伝を行いませんし、カタログすら作ったこともありません。楽天等のショッピングサイトを利用することもありません。

 福岡市郊外での店舗展開と自社サイトでの集客のみがすべてです。

 安定した社員(固定給)スタッフによる接客です。

 弊社のお客様の90%以上は自社ウェブサイトからの申込み、ネットの口コミ、友達からの口コミ、リピーターです。

 普通のことですが、今後も着物レンタル業者としてお客様に信頼をいただき続ける努力を怠らず続けてまいります。

 ただ、今回の事件のような事態を起こした業者を受け、お客様にどこの業者も似たようなことを行っているという思いを絶対に持ってほしくないと考え、このように筆を執りました。

 第2・第3の『はれのひ』になりうる業者は少なからずいるはずです。

 この文章をお読みになられたお客様にはしっかり自己防衛を行っていただき、2度とこのような不幸なお客様が生み出されないことを願っております。

有 限 会 社 藍や

代表取締役 加藤 純

[2018年1月10日/15:55]

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